住宅を購入するタイミングはいつがいい?

住宅を購入するには、頭金や住宅ローンが組めるなど資金的な段取りが出来ていることが重要です。また、将来の家族を踏まえて購入する家がどんなものが良いのかを決めなければなりません。結婚の適齢期が、変わってきているように、住宅を購入するタイミングも変わってきています。結婚して家族を持つ30代がまさに適齢期でしたが、結婚も晩婚化し40代で購入する人や単身の住宅購入も目立っています。老後に備えて50代以降の方が購入することも珍しくなくなりました。通常住宅の購入には、住宅ローンで購入する場合、頭金が必要ですしローン審査が通らないと融資が受けられません。資金的な面で考えると30代になってからの購入が現実的でしょう。

住宅購入年齢

住宅ローンの返済から考える

大手金融機関の住宅ローンの融資基準を見ると、満20歳以上71歳未満で、最終返済時の年齢が満81歳未満となっています。しかし、老後の生活資金を考えると定年退職する60歳ぐらいには完済(退職金も合わせて)したいところでしょう。30年~35年のローンを組んでその後繰上げ返済すると考えても、タイミング的には30代で購入できるのが良いと思います。住宅金融支援機構が実施している平成24年のフラット35利用者調査では、住宅購入者の割合は、30歳代が48.8%で最も多く、次いで40歳代が22.1%で続きます。自己資金がある人なら高齢でも購入できるでしょうが、住宅ローンの支払い面から見ると若い方がより有利です。また、子供の出産や結婚する人の多い30代は、人生の方向性も定まってくるでしょう。

購入可能年齢はいつまで

住宅購入は何歳まで可能なのでしょうか。金融機関によっては、70歳まで住宅ローンを組めますが、一定の収入があることが前提です。60代前半でのローン完済を考えると、住宅ローンを組んでの住宅購入は50歳が一つの目安だと思います。新築と比べ価格の魅力のある中古物件は、新築物件に比べ購入者の年齢層が高くなっています。ずっと社宅暮らしだったなどで自己資金があるなら、何歳でも購入可能です。最近では、長寿社会の中、80代で家を住み替える方もいます。そういう意味では、家もローンも長い視点で考えて選択することが重要です。家賃などの一定の住宅支出があって、家族のイメージが出来ている人は早めに住宅を購入するのも得策かも知れません。